実験結果というよりは夏休みの自由研究かな

投稿者:柴敦 投稿日:2020年8月21日 カテゴリー:リフォーム, 設備

以前のブログで夏場暑すぎる自室に換気扇を付けて熱気を抜く計画をご紹介しました。今回はその後どんなことになったかご紹介したいと思います。

当初は「2時~3時までの1時間と日没~1時間の合計2時間、換気扇で熱気を抜きます」という設定で始めましたが、今読み返すとその甘っちょろい考えに虫唾が走ります。6月以降、換気扇を回しても回しても部屋の暑さを抑えることできず。今では9時から21時まで換気扇を回しています!

データは雨の日がなく、比較的晴れの日が多かった8/10(月)~8/15(土)のものを使いました。このオレンジ色の点線が屋外の気温の変化です。(画像をクリックすると大きくなります)

縦線が午前零時なのでその中間よりちょい右の午後2時ごろが最も気温が高く、夜明け前が一番涼しいことが分かります。一日の温度差は実に10℃ほどあります。

次にグラフに赤の点線を追加しました。これが室内の温度変化です。
換気扇も頑張っていて気温がピークを迎えるまでは、室温を気温+1℃程度に抑えています。そして夜は換気扇を回していないことにもあり室温が屋外の半分も下がっていません。もう少し注意深くグラフを見てみると、グラフの山の左側、気温が上がっていく部分では2つのグラフがくっついているのに、右側では差ができていることが分かります。これは室温が上がるとともに屋根からの日射熱で室内の壁や天井、床に家具までがすっかり温まっていてしまい、夕方気温が下がっているのに蓄えた熱を放出するので、室温がなかなか下がらないことを意味しています。実際にこの部屋に入ってみると肌に感じる熱気が不快で、この期間は夜もこの部屋を使いませんでした。実際に人間は空気の温度より輻射熱を不快に感じます。ここで、この自由研究の結論を申し上げます。

 

太陽の熱量は膨大なので、断熱をしていない部屋で工夫をしても限界がある!

 

実にありきたりな結果に、遠い日の自由研究のような清々しさを感じていただければ幸いです。
まだまだ暑い日が続きますがご自愛ください。
もしエアコンも効かないほどの西日ですとか、日中のクラクラするほどの室温にお困りの際には、ぜひ弊社までご相談ください。自由研究ではない大人の対抗策をご提案させていただきます。