優れた企画力と不屈のチャレンジ精神。
投稿者:柴敦 投稿日:2017年12月15日 カテゴリー:リフォーム
スカイスクレーパーとは、建築ではマンハッタンの高層ビルを差す言葉ですが、これは庇です。でも「空をこそぐ」イメージにピッタリではないでしょうか(自賛)。
リフォームで庇と言えばアルミの既製品や波板を使いがちですが、今回は企業様の玄関前ということもあり図面を引いてガラスと木で作りました。ガラスの庇なんて怖い!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが大丈夫!安全対策も念入りです。
すべての垂木(写真でガラスの下に連続している部材)の上でガラスとガラスの間に適度な隙間を作ることで、骨組みが揺れてもガラスがたわみ難い(割れにくい)構造にしました。更に、ガラスには飛散防止フィルムが貼ってあるので、もしもの時も安全です。
そして骨組みにもひと工夫。せっかくガラスの庇なので、野暮ったくなる筋交い(斜めの補強材)を入れたくなかったのです。それで構造用の金物をさり気なく使って強度を確保しました。垂木も見えない金物で固定しています。
今回は木の温かみがありながらシャープな印象の木造のガラスの庇ができましたが、場合によっては鉄で柱無しとか、ガラスの代わりに木で庇を葺くとか、様々なご提案が可能です。
いかがでしょうか?
「濡れるのは嫌だけど、ここに庇なんか付けたら」と思われる場所はありませんか?
もちろんご相談は無料です。