ロシア視察研修報告書

投稿者：gensan　投稿日：2010年7月14日　カテゴリー：その他

いつも現場の元さんを見ていただき、ありがとうございます。
今日は、弊社社長のロシア視察研修のご報告をさせていただきます[:桜:]
アイビー株式会社
社長　尾後　正樹
私にとって初めてのロシア旅行、中でも以前より憧れのサンペテルブルグが最大の目的であった。
今回は航空会社の乗継ぎ等で大韓航空にて、韓国よりモスクワに入った。
トランジットで立寄った仁川空港は新しいターミナルも完成し正にアジアのハブ空港となっていた。建物の完成精度はもとより、その設備内容も素晴しく、合わせて航空会社（アシアナ、大韓）のサービスの質からしても今や世界のトップレベルにあると思われる。
首都モスクワのシェレメチェボ国際空港には午後６時３０分到着（サマータイムの為日本とは５時間の時差）で白夜に近い季節の為、まだまだ明るく少し暑い位の陽気であった。
視察はモスクワを代表するクレムリン宮殿、赤の広場、ノボテビッチ修道院、聖ワシリー聖堂等、又、ジェトロ（日本貿易振興機構）モスクワ事務所では最近のロシア情勢について話を伺った。
ロシア連邦共和国は、歴史的に数多くの指導者の下、共産主義国として世界を２分する大国になったのであるが、その源は、独自のイデオロギーとその国民性にあると感じた。
ロシアの人口は１億４千万人で、アメリカの約半分だが、その広い国土と豊富な資源のもと徹底した管理社会と、厳しい自然環境で培われた国民の辛抱強さが今日の国力をつくったと思われる。
又、モスクワ視察中でモスクワ大学の素晴しさは特筆である。
広大な緑豊かなキャンパスのもと、その歴史と伝統により、今日のロシアの優秀な頭脳が生まれたのである。しかしモスクワ大学と日本の大学生の交換留学が、ロシア側が何十倍という希望者があるのに対し、日本側は皆無であるという話には少し考えさせられるものがあった。
しかし、これからは異なるイデオロギーとは言え、如何にして世界と調和をするか、又それにより繁栄し、どの様に世界をリードするか興味をもって注視したい。
次に尋ねた都市は待ちに待ったサンクトペテルブルグ!!
１７０３年、ビョートル大帝により築かれ２００年にわたりロシア帝国の首都であった。その後レーニンによりソビエト政府が誕生した時は一時レニングラードと呼ばれていた都市である。
バルチック海に臨み、イタリアのベニスを手本とした都市づくりは“北のベニス”とも言われ、６５の運河と共に４００余の橋があり歴史と芸術に満ちた美しい街である。元々は沼地であった地（日本で言えば江戸）を埋め立てをしたそうであるが、建物の高さも制限された旧市街は市内の観光施設と共に今後ますます人気を呼ぶであろう。
今回は、まずエカテリーナ宮殿、ビョートル夏の宮殿（パリのベルサイユ宮殿を模したと言われる庭園）、聖イサク教会、エルミタージュ美術館とロシアを代表する施設を訪れた。
中でもエルミタージュ美術館の規模は想像を絶するものであり、エカテリーナ２世の収集した絵画、美術品は３００万点を超えるという事で、再度ゆっくり２〜３日かけて尋ねたいと思った。

エルミタージュ美術館

エカテリーナ宮殿

ビョートル夏の宮殿
又、今回は好運にもロシア芸術を代表するバレエを鑑賞する機会を得た。
国立バレエ団の“眠れる森の美女”はオーケストラと共に生の迫力を充分に味わう事が出来、今回視察の大きな思い出の一つとなった。
総括として、いつも海外旅行で感じる事であるが、我々にとって生きて行く為欠くことのできない水事情について述べてみたい。
そもそも、日本は国内全てで良質の水にめぐまれ、あまり気にとめないが、海外に於いては水（飲料水）は深刻な問題である。（一例であるがフランスではブドウ酒より、飲料水の方が高価であるとさえ言われる。）
そこで思うのであるが、日本の進んだ造水技術が今後大いに期待される。既に中近東では日本の技術で海水の淡水化プラント等行われているが、今後は全世界に向け、更に優秀な技術を提供する事が、世界の幸福と社会貢献につながり、又日本の再認識に役立つと考えられる。
末筆になりますが、今回の視察にご尽力頂いた一色会長、門田委員長に感謝しお礼を申し上げ、報告と致します。
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